会期:2022.5.14(土)- 23(月)12:00-18:00
休廊:17(火),18(水)
在廊:5.14(土)-15(日)
ブラウンの革が意外とトラ柄みたいに見えて、今っぽいと思った。カラフルなファスナーを合わせるとちょっとバッドテイストで80年代っぽいミックス&マッチのような気がする。なぜかすぐに「オリビア・ニュートン・ジョン」と思ってしまった。少しダサくて、かっこいいこの路線が私の大好物。華順さんの革小物は相変わらず手応えが良く、使えば使うほど馴染んでくる。
内容はそれほど変わらないがブラッシュアップをして形違いやサイズ違いが少し。そして座布団やバッグも。最近はsuicaやpaypayで買い物をすることが増えたこともあり、ますます財布は小さいポケットサイズ派だが、仕事用には持ち手付きのミニミニバッグのような長財布を使っている。何かと理由をつけ、用途に合わせて革小物をさまざま使い分けているが、このタイミングで買い替えの時期だと感じた。数年に一回、空気を入れ替えるかのごとくゲンを担いでメンバーチェンジするけれど、愛着があるので元メンバーも手元に残してある。ボタンやポケットのつき方、サイズ感が可愛い。
例えば、長財布でもなく小銭入れでもないMサイズは中で余白が出来て中途半端な大きさだが、使ってみると意外とその余白が使いやすいのだ。たまたま余った革で適当に作られた古いもののようで良い。
うーん、ゆるい!ギチギチに設計されていなさそうな、ゆるゆるとした無記名性に惹かれるのかも。いつもなら無難に黒でまとめたり、風水を気にして緑とか金とか赤を選びそうな私だが、今の気分をすくい取るならトラ柄。この時代はそんな風にゆるく選んでみようと思う。
華順 / Kajun
大学では美術史を専攻。卒業後は働きながらデザイン学校の夜間部に通い、立体デザインを学ぶ。
プロダクトデザイン事務所に勤務し、その後オーダーメイドの革鞄店で修行を積み、独立。