期間中休みなし
作家在廊:15(土)、16(日)
亜沙子さんには喫茶店経営という、もう一つの仕事がある。
仕込みと接客に追われる日々は壮絶な肉体労働で、筆を持つより店に立つ時間の方が圧倒的に長いという。
くるくる回り続ける生活の中で生まれる言葉や表現方法は大きくも小さくもなく、ただ熱量があって素直だ。
ある夏の日の夕焼けは絶望的な気持ちを帳消しにしてしまうくらい、黒を白に変えるほど、綺麗だった。
その一撃は、心の奥の方にある泉に到達した気がする。それは気持ち良い自然現象。
亜沙子さんの書はなぜかあの日の空を思い出させる。ただ、見れば良いのだ。
泉に水音が響いたら教えて欲しい。そんな話をしてみたい。
石川県金沢市生まれ。
幼少より書を始める。
2012年に韓国・ソウルに拠点を移し、夫と共に「雨乃日珈琲店」を営む。
日韓を行き来しながら、個展やグループ展などで作品を発表。